腹膜偽粘液腫闘病記

腹膜偽粘液腫という珍しい病気にかかりました。闘病記をはじめます。

8/4(完全切除手術当日)

ぐっすりよく眠れた。
朝早く看護師さんが血圧と体温測定にくる。上が88と、相変わらず血圧が低い。
いつもの頭痛がするが、体調は良い。
7:00ごろY先生がやってきたので、昨日の卵巣のことを伝える。
病理でなんかあったら全部取る、なかったら残す、分かったわ。じゃああとでな、と風のように去ってゆく。頭痛は手持ちのロキソニンを少量の水で飲んでね、とのこと。

手術まではKindleを読んで過ごす。
夫と息子は関空のビジネスホテルに移動して一泊している。なかなか快適そうな部屋だった。
あの2人はあまり当人同士で出かけることがないので、まぁ目的はアレだけど良い旅だと思う。
12:00過ぎに病棟に夫到着。息子はまた一階の受付で待たせる。
2人でデイルームでダラダラしていると、看護師さんがきて、手術が時間通り13:00から始まることを告げられる。
時間通りに手術室まで案内され、夫にメガネを渡してバイバイする。さぁ長丁場だ!と言っても私は寝てるだけだけど。

手術室はいつも肌寒い。しかし始まる前の手術室ってなんであんなに穏やかなんだろう。寒いけど、みんなニコニコしてて暖かい。
台の上に寝て、いろいろ体に取り付けられ、酸素を入れられてから麻酔をかけられて暗転。

ベッドで動いている途中で夫に、成功したよ!最善の手術だって!と言われたのを覚えている。
なんやらよくわからんが、ストーマ回避、子宮と左卵巣は残ったのかな?私の思う最善ってそんな感じなんだけど。

ナースステーションと一緒になっている回復室に移され、ウトウト休んでいるとY先生が来てくれて、

右卵巣は良性やったからほかのんは取らんかったよ
ストーマもついてないよ

みたいなことを教えてくれた気がする。幻かも。

後から夫の報告を聞くと、PCIスコアは7、右卵巣、肝臓周囲の腹膜、大網、小網、左卵巣周囲の腹膜?を切除した。その後HIPECを行った。
脾臓も切除予定だったのだが、転移がなく、温存されたとのこと。横隔膜も温存。

私としては、前回のHIPEC後よりも痛みがないのにビックリしていた。当たり前だけど、開腹手術のほうが痛みのコントロール手厚いね?みたいな。
逆にHIPEC時の異様な放置ぶりは何だったんだろう。
鼻にチューブ、尿カテーテル、呼吸マスク、右胸脇、右腹部2箇所、左腹部1箇所にドレーンがつながっている。こりゃすごい。

HIPECを含めて、手術の時間は2時間半ほどだったという。
思わず夫が速いですね!?って言ったら、Y先生ドヤ顔してたらしい。