腹膜偽粘液腫闘病記

腹膜偽粘液腫という珍しい病気にかかりました。闘病記をはじめます。

8/5〜8/9(完全切除手術後ダイジェスト)

8/5
8/5の途中から一般病棟に移動したと思う。
お腹の痛みのコントロールは完璧で、さほど苦痛も感じない。しかしHIPECはしたので、お腹全体の痛みはある。
朝K先生が来て、鼻のチューブを抜いてくれた。
K先生に、抜くとき痛いですか?と聞いたら、これはそんなに痛くないわ、とのこと。しかしすごく痛かったので文句言ったら、そんな痛かった?w と笑われてしまった。もーしらばっくれて。
しかし、相手が関西弁だとこういうやり取りが軽くできて良いなぁと思った。
清拭に学生さんのような2人組が来てくれて、病院関係者の関西弁が柔らかく聞こえると褒めたら、この辺はガラ悪い方やけどねぇ、と2人でくすくす笑っていて可愛かったです。

8/6
痛み止めのせいか傾眠傾向。
ずーっとウトウト眠っているような状態。
寝返りを打つとめまいのような、フーッとその方向に回るのがすごく気持ち悪い。

8/7
前日と同様傾眠傾向。
朝にI先生とK先生が来てドレーンを3本抜いてくれた。
今度はI先生に、抜くとき痛いですか?と聞いたら、優しく肩に手を置いてくれて、ちょっとばかし痛いかもわからん、でも優しくやるからな、と、ズプーッと躊躇なく抜かれて笑いました。めちゃくちゃ痛かったです。
リハビリに療法士の方がきてくれるのだが、立ち上がると気持ち悪さがせりあがってきて、すぐ終了してしまい申し訳ない。
LINEの返答が遅いので、大丈夫なのかと東京はザワついていた様子。
リアルにコードブルーのアナウンスがあってびっくりした。本当にあるのね。MRI室だそうです。

8/8
かなり調子が良くなる。
昼から流動食開始。コップにほんの少し入ってるスープをふた口ぐらいしか飲めない。飲むとお腹がぐうーっと動いて痛い。

看護師さんがシャンプー台で洗髪してくれてすごくスッキリする。

リハビリで30mほど歩く。気持ち悪さとめまいはさほど無くなっている。
今日のリハビリの先生はいつもきてくれる爽やか青年の師匠のような人で、50がらみの男性だが、何とも関西弁が味わい深く、関西のおじさんは熟成されるといい味出てくるんだろうなと思った。

8/9
最後のドレーン抜ける。おしっこの管も抜ける。点滴以外フリーとなった。
ちなみにドレーンとは、体内に溜まった廃液を外にチューブで陰圧で吸い出すことらしい。私は知らなかったのですが、1センチぐらいのチューブが体から直接出てるって凄くないですか!?って腹を縦にスッパリ切った女に言われたくないよね。
ちなみにハラキリ手術を行った人に頻出する謎ワード「ダグラス」。
これは体内にある窪みの名前で、正式名称は「ダグラス窩(か)」。手術すると液が溜まりやすい場所らしく、ドレーン入れがちなんだそうです。豆知識。ダグラスって何?ダグラス・カイエン?と、思わずググっちゃった。剣聖由来の名付けではなかった。

術後初シャワー。息が切れるが、体もさっぱり。

リハビリ担当の爽やか青年先生と100mほど歩く。これだけ歩けたら、飲食の許可が出たら下の売店に行って大丈夫ですよ!とお墨付きをいただいた。