腹膜偽粘液腫闘病記

腹膜偽粘液腫という珍しい病気にかかりました。闘病記をはじめます。

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少し回復の兆しが見えてきたかな?と言う感じ。
階段が苦ではなくなった。退院した当初は手すりに捕まってそろりそろりと上り下りしていたのだが、今はゆっくりだがトントンと一定のリズムで上り下りできるようになった。

あと、気力が出てきたのか、家の中のことが気になるようになる。息子の布団カバー類を全て剥がし、洗濯、干し、再び付け直し、最後は布団乾燥機で仕上げた。これは退院直後はとてもできなかった家事だ。

夫に、私が帰ってきて洗濯やちょっとした家事を肩代わりしてもらって楽になったでしょ?ときいたら、実は私が入院中もすべて義母にやってもらっていて、生活はさほど変わっていないんだよね、と告白された。
女性のライフスタイルは目ぐるましく変わるが、男性のライフスタイルはそうそう変化しない、と言うのがわかる。義母のやり方に文句はないが、なんというか、「女性の」子育てって永遠に終わらないんだなぁ、と思った。

息子がこう言う立場になってここまでしてやれるか?と思うと、義母も私の性格が違いすぎて比較にはならないが、息子のために、と言うより、配偶者さんのために何かしてあげたいとは思う。義母ももちろんそう言うつもりだったろうけれど。
結果、夫がその好意にフリーライドしてエクスキューズされただけだった。まるでこの世の鏡のようだ。

ちなみに、孫が可愛いという感覚が分からないのだが、私も出産するまでは子供が可愛いと言う感覚がよく分からなかったので、その立場にならないと分からないものもある、と言うのは理解している。
ただ母親とは何なのか、と言うことは、その立場になってもいまだに答えは出ない。

昼ごはんを買いに出かけると、暑いが吹いてくる風は少し涼しく感じる。あの息も苦しいぐらいの暑さも終わりつつある。
とはいえ最近は、10月ぐらいまで30度の日があるからまだ気は抜けない。