腹膜偽粘液腫闘病記

腹膜偽粘液腫という珍しい病気にかかりました。闘病記をはじめます。

1/25(腹腔内化学療法2回目)

最強の寒波が来ている朝、4時起き。つらい。
体調は良い。
朝・マヨネーズ目玉焼きトースト、プロポリスラテ

2週間ぶりの化粧をする。ろくなスキンケアをしていなかったのに最高に肌ツヤがよい。
モコモコに着込んでいざ出陣。出かけに睡蓮鉢をみたら、少し動かしたぐらいではびくともしない氷が張っている。メダカが3匹いるんだけど大丈夫だろうか。

夫の運転で羽田空港へ。幸い積雪もなく、道も凍っていない。海沿いの朝焼けの風景が美しかったが一瞬だったので写真なし。
次回撮りたい。

朝の時間帯は高速を使えば羽田までは30分かからないので体が楽だ。車暖かいし。

搭乗までは順調だったが、動き始めてもなかなか離陸しない。どうやら強風で見合わせていたようだ。
関空に着いたのが8:53と、前回よりも20分ほど遅れた。

f:id:yuanne-i:20230201080914j:image関空の雪景色に驚く。
関西はこんなに雪が降ったのか。
関空を出て、駅までの連絡通路に粉雪が舞っており、電車が心配になる。
案の定大幅に遅れているようだ。病院に遅れることを電話連絡する。

しかし、関空を超えて岸和田あたりになると、嘘のように晴れてて雪もない。手前の駅の小学校では校庭で児童が雪遊びしていたと言うのに。
春木駅周辺も、地面はところどころ濡れてはいるけど、雪の気配は一切なかった。

9:53 病院到着
10:21 採血終わって診察待ち
11:10 診察終わり
診察では、前回と同様、ユーモラスなI先生であった。
血液検査の結果を見て、今日の化学療法は決行になる。
IPポートにルートを入れるのだが、深めに入っているとかでなかなか針が入らないらしく、悪戦苦闘。
手術時のドレッシング剤を「邪魔や」と無慈悲に剥がす先生。ポートに針刺されるよりも痛かったです。
でも根っこはかわいい感じの先生なので許す。
看護師さんと2人がかりで無事ポートも入り、昼食と追加の水分を買ってから、看護師さんに案内されて化学療法室へと向かう。

化学療法室は日帰り手術室の隣にあり、ズラーッと20台ぐらいリクライニングソファがある横長の部屋であった。
私は今回初めてなので、と看護師さんの詰め所の目の前の席に案内された。

ここで改めて使用する抗がん剤の説明があった。
メインの薬は、シスプラチンと、件のヤクルト・ドセタキセルである。
そのうちドセタキセルは抜け毛が起こる確率が高く、ウィッグなどが必要になるかもしれないと説明を受ける。
シスプラチンは吐き気が強く出る副作用があり、そのためにまず制吐剤を点滴してから入れるらしい。

前回の吐き気と体調不良のことを話すと、じゃあ吐き気どめの内服薬処方しましょう、吐き気はなるべく感じる前に予防したほうがいいんです。吐き気の記憶ができてしまうと、例えばこの化学療法室に来ただけで吐き気が出てしまう方もいるんです、とのこと。
I先生に処方をしてもらおうと連絡するも捕まらないらしく、あちこちに電話していた。
しばらくするとI先生がひょっこり現れ、先生どこ行ってたんですかー、これこれの処方お願いします!と怒られるI先生。すまんすまん、とパソコンをかちゃかちゃやっている。不慣れのようで、ここはこれでええんか?とか看護師さんにきいている。かわいい。

次回からは診察の時に先生にこの薬ください!とアピールしてね、と言われる。この病院は、虫垂炎の手術をした地元の病院よりも患者力を試されるなとおもった。

11:50 吐き気どめの点滴終わり。これから本番で、腹部に抗がん剤を入れ始める。併せて腕の点滴から水分も入れ始める。
この段階で2時間半ぐらいで完了と伝えられる。
…帰りの飛行機は21時過ぎの予約である。
初診の時の記憶があり、万が一遅くなったらと思っていたが、ここまで早く終わってしまうとは。
ちなみに来月からは水分の点滴が一本増えるので、1時間多く見積もっておいてね、とのこと。

とりあえず買ってきたサンドイッチとおにぎりを食べ、Kindleで「亡国のイージス」を読む。
前にも読んだが、イージス艦をよく取材したなぁと感心する。周辺の海水を吸い上げて霧状に艦を包んで放射能防護をする機能なんて一般人知らないよね。

途中、5回ぐらいトイレに立って点滴完了。
帰り際に看護師さんが、遠距離だけれど、何かあったら遠慮せず連絡くださいね、と言ってくれた。

14:20 会計・薬受け取り全て完了。

飛行機は21:05なので、また関空手前のりんくうタウンアウトレットへ行き時間を潰す。
水分を一日最低2リットルは摂るよう指示されているので、何度か途中でペットボトルを買って水分補給をする。

f:id:yuanne-i:20230201082057j:imageアウトレットは目ぼしいものがなく、ベーグルアンドベーグルでサンドセットを食べ、アウトレット外のアジアン雑貨店でタイパンツを2本買った。

19:00 空港に行く。

自分にしかお土産がないことに罪悪感を感じ、冷凍のたこやきと餃子を買う。
帰りは定刻通り離陸し、なんと朝とは逆に20分早く羽田に到着。
車で迎えにきてくれていた夫と合流して帰宅。
長い一日だったが、23:00と日が変わる前に帰ることができた。