腹膜偽粘液腫闘病記

腹膜偽粘液腫という珍しい病気にかかりました。闘病記をはじめます。

3/14

代替療法の日。
前回、夫がサラッと追加料金を払ってしまい、結局通う羽目になっている。
しかしながら、車で片道小一時間、2人で定期的に外出するなんて今までなかったことだし、車から見る風景も楽しい。
鏡面加工のピカピカのタンクローリーが走っていて、周りの風景が鏡のように映っていて面白かった。新車なのかな。
あと、よく自衛隊の車両も走っている。しぶいミリタリーグリーンがかっこいい。

家から歩いて5分もかからないところに小さいクリニックがたくさん入っているビルがある。
そこには訪問診療クリニックも入っている。
何気なく夫に、もし緩和ケアが必要ならそこにお願いしても良いなぁ、でも佼成病院虫垂炎手術した地元病院。腹膜偽粘液腫を見つけてくれた)も緩和ケア病棟があるから、病棟入った方が何かと楽かなぁ、なんて話をしたら、運転中にもかかわらず夫はキッとこちらを見て、なんで今日はそんな弱気なこと言うの、治るから!
と、ちょっと怒ったように返してきた。

ここのところ、写真家の植本一子さんと、ラッパーのECDさんの著作を読み返していて、ECDさんは上行結腸と食道のガンで、佼成病院で亡くなっている。
なので、なんとなく思っていた事を口にしただけだったのだが、夫がいつになく真摯な表情で励ましてくれたので、少し泣きそうになった。

ちなみにそこのビル内の小児科は息子のかかりつけで、緊急なら親も診てくれる。私の虫垂炎を見つけて、佼成病院にすぐ連絡してくれたのはそこの小児科医であった。

代替療法の弟子先生は注意深く私の体調を観察しており、体調の悪い時と良い時で明らかに施術が違うのが分かる。
要所要所で励ます言葉をかけてくれるのもうれしい。
弟子先生ぐらいの距離感の人に励まされるのが気楽で良いかもしれない、と思った。
夫だとストレートに彼の感情を受け取ってしまい、こちらの感情が揺さぶられてしまう。しかしながら決して夫に励まされたくないわけではない。なんなんだこの心の動きは。

今日のボス先生は少し態度が軟化しており、私が化学療法をしているのを否定的に非難するニュアンスが感じられず、あれっと思った。
もうこの人には言ってもしょうがない、と思ったのかもしれないが、こういう感じなら補助的に定期的に通ってもいいな、という気持ちが芽生えた。

帰りは代替療法所の近くの家系ラーメン屋でランチ。病気発覚後、半年以上食べていないし、とても家系ラーメンに立ち向かう胃に仕上がっていないが、半分ほどは食べられて大満足。外で食べる家系ラーメンは心のサプリメントですぜ。