腹膜偽粘液腫闘病記

腹膜偽粘液腫という珍しい病気にかかりました。闘病記をはじめます。

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体調はさほど変わらず。早く薬が抜け切って欲しいところ。

朝食を食べたあと胃の不快感があり、しばらく休む。
人をダメにするソファで電気膝掛けをしていると、猫がのぼってきて懐で寝てしまうのがかわいい。

夫に誘われてスーパーへ買い物にいく。あまり体調がよくないので身なりに気が回らず、上下カーキ色の服になってしまった。マスクをしてニット帽をかぶったら、少しマシになったけど。
食洗機の洗剤を買い、安くなっていた布団カバーや靴下を買う。

義母がちらし寿司と唐揚げ、さくら餅を持ってきてくれた。きょうはひな祭りだった。
前も書いたが、義母はコミニュケーションの人なので、とにかくよく話す。ちょっと特殊な仕事をなりわいとしているので、そこを引き出しとして滔々と話が続く。
義姉と同居しており、常に話し相手がいることもあるが、これだけ話すことが日常になっていると、義母がもし入院したら、今の面会制限がある時期は耐えられない、と言っていたのもわかる。

地元病院の入院時、4人部屋で、他の3人がわりと高齢の女性だったのだが、3人は症状が軽いのもあって、顔を合わせると何かしら話しかけてくれた。

そのうちの1人は日がな一日デイルームに座って電話したり、誰かを捕まえて話し込んだりしていた。
うっかり暇そうなときに通りかかると、ちょっとお話ししましょうと隣の椅子をポンポンと叩いて座るように促され、なにかの誘導尋問に引っかかったかのように家族構成から今の住処、出身地などをスルスルと引き出されてしまう。その話術の巧みなことと言ったらもう。

当時私はピンク色の髪をしており、そんな女によくてらいもなく話しかけるなぁと感心したものだ。
八王子市出身であることを聞き出され、彼女はまさに八王子在住で、その時の目の輝きはすごかった。(補足までに、彼女とはご近所でもなかったので、地元トークはあまり広がらなかった。八王子は広い)

もちろん人にもよると思うが、高齢女性は話すのが気晴らし、という人が多い気がする。
コロナ禍で面会もできず、娯楽は会話とテレビのみ、なんて人は、入院なんてそりゃつまらんだろうなとは思う。